クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客だった香港人男性の新型コロナウイルス感染が確認された問題を巡り、国民民主党の後藤祐一氏(衆院比例南関東)は4日の衆院予算委員会で、感染症法に基づきより強制的な対応が可能となる「新感染症」に指定すべきだと求めた。
2002~03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)は新感染症に指定された。後藤氏は、感染の有無を確認するために一定期間、宿泊施設などで経過観察する「停留」の現状について、「任意でお願いできても、強制することはできない」と問題視。クルーズ船でも下船希望者への対応が課題になり得るとし、弾力的な条文解釈で新感染症に指定するよう提案した。
安倍晋三首相は「現時点で指定することは難しい」と説明。一方、加藤勝信厚生労働相は今後の状況を見極めた上で、現行よりも段階を上げて対応する「一類感染症」相当への指定も視野に検討を進める考えを示した。
神奈川新聞社
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